神の庭に遊びて

2008–08–07 (Thu) 21:44
神の庭に遊びて (Hayakawa Novels)神の庭に遊びて (Hayakawa Novels)
(1992/06)
Peter Matthiessen、

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ピーター・マシーセンはこれで2冊目です。
アメリカ文壇の巨匠と言われるマシーセン。さすがに奥が深いです。深すぎて、わたしにはよくわかりません……

感ずるものはあれど、著者の意図がくみ取れません。したがって、リーディングは絶対無理だと思ってしまうような1冊でした。
でも、訳者あとがきを読むと、なるほどと納得できます。つまり、読み込みが甘い、かつ読書量が足りないのだろうと、今回改めて思いました。
そして、所感をうまく言葉にするには、俗に言う「読書会」なるものに参加していると、力がつきそうだなと思いました。

翻訳関係者(プロやセミプロ、学習者など)のかたで「読書会」に参加されているかたって、けっこういらっしゃいますよね。
あいにくわたしには、そういう会が身近にないので参加したことがないのですが……。

何年かのちに、再読したら、今と違った読後感を味わえそうな1冊でした。

定例トライアル

2008–07–19 (Sat) 07:00
アメリア・ネットワークの5月に参加した定例トライアルの結果が出ました。

久しぶりの参加だったのですが、今回もまた、進歩が見られない「C」でした。

問題(減点)は「誤訳」です 
英語力のなさと、想像力が妙な方向に豊かなのが原因です 

最初の解釈が合っているにもかかわらず、著者の意図を読もうと想像力を働かせすぎたり、前作に触れられていたことを思い出して「もしかしてそのこと?」と深読みしてしまったり…… 
なぜか「素直」に原文を読まない癖がある。

シリーズ物でも、前作を読んで情報収集するのはいいのですが、前作に囚われすぎてはいけませんよね。たいがいの作品は、途中から読んでも、その1冊でも十分に楽しめるように書かれていると思います。1作目から読まなければまったく話がわからないという作品は少ないと。

なのに、引っかかってしまいました。
しかも、全然重要でもなんでもない箇所で。

今回は成績優秀者がとても多かったので、難易度としては低いほうの課題だったのだろうと予測できます。なので、上位(Aとか)に食い込める可能性があったはずなのに、なんとも情けない。

また次のトライアル、がんばります 

定例トライアル

2008–06–17 (Tue) 07:14
ずいぶん更新を怠っております……

なので、話題もずいぶん前のことになってしまいますが、先月、久しぶりにアメリア・ネットワークの定例トライアルに参加しました。

ほんとうは「今年から」、出版部門は全部参加しようと思っておりましたが、1月が著作権問題でトライアルそのものが流れてしまったのと、3月はノンフィクションで、わたしにはむずかし過ぎてギブアップでした 

ようやく参加できたのが、先月のフィクションというわけで、堅い決断から約半年経っているというこの現実。何事も思うようには進まないものですね。

さて、5月のトライアル課題ですが、以前にも小林氏の訳書が課題になったことがあり、そのときも参加していたので、それほど抵抗はなく、シリーズの前作も読んでおりましたし、登場人物の口調などはそれほど悩まず処理できました。
でも英語がわからず「これは誤訳か?」と思う箇所が数カ所残ったままでの提出となってしまいました。

講評が出るのを楽しみしているしだいです……
復習しなくては 

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ジェームズ・パターソン

2008–05–22 (Thu) 22:47
James Patterson

1948年生まれ。
「アメリカの巨大広告代理店「J・ウォルター・トンプソン」の現役重役にしてベストセラー作家。
24歳で入社後、6年でもっとも若い重役に抜擢される。当初、ノンフィクション作家として地位を築いていいたが、’77年に処女作『ナッシュヴィルの殺し屋』でアメリカ探偵作家クラブの最優秀処女長編賞を受賞し、ミステリー作家としても成功」――『血と薔薇』より

オフィシャルサイト  こちら

主な著書
『血と薔薇』
『闇に薔薇』
他多数。

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小林宏明さん

2008–05–17 (Sat) 22:51
翻訳家 小林宏明さん

1946年東京都生まれ。明治大学英文学科卒。

インタビュー記事は  こちら と こちら

不定期のようですが、フェロー・アカデミーで単発講座などを開かれております。
なかなかどうして、ダンディーな講師です 
銃器の専門家でもいらっしゃいますので、ほかの講師のかたからはうかがえないようなお話も聞けるのが魅力です。

主な訳書
『レイディ・イン・ザ・レイク』
『ハリウッド警察25時』
『潜入捜査官―全米一凶悪なバイカーになりきった830日間』
『血と薔薇』
『警鐘(上)』
『警鐘(下)』
『闇に薔薇』
『悪魔の赤毛』
『ディープサウス・ブルース』
『樹海脱出』
『悪鬼(トロール)の檻』
『反撃〈上〉』
『反撃〈下〉』
『諜報指揮官ヘミングウェイ 上』
『諜報指揮官ヘミングウェイ 下』
『死を啼く鳥』
『ジョン・レノン語録』
『診断名サイコパス』
『キリング・フロアー〈上〉』
『キリング・フロアー〈下〉』
『キラー・オン・ザ・ロード』
『LAコンフィデンシャル〈上〉』
『雨のやまない夜』
『長く冷たい秋』
『自殺の丘』
『ホプキンズの夜』
『血まみれの月』
『少年殺人事件』
『ビートルズ ラヴ・ユー・メイク (上) 』
『ビートルズ ラヴ・ユー・メイク (下) 』
『ブルースの本』
他多数。

主な著書
『図説 銃器用語事典』
『小林宏明のGUN講座2―ミステリーから学ぶ銃のメカニズム』
『小林宏明のGUN講座―ミステリーが語る銃の世界』

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血と薔薇

2008–05–10 (Sat) 09:53
血と薔薇 (講談社文庫)血と薔薇 (講談社文庫)
(2007/01/12)
J. パターソン

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本書は、今月の「翻訳家デビューのチャンスを提供するメンバーズクラブ」の定例トライアルの課題の「アレックス・クロス・シリーズ」第7作です。

第6作の『闇に薔薇』も読了していますが、トライアル課題をやりはじめて、ひとつ気になることが……。

『闇に薔薇』でも『血と薔薇』でも、アレックスの子ども、デイモンは10歳、ジャニーは8歳。
『闇に薔薇』で、アレックス・ジュニアは洗礼を受けている――つまり、もう生まれているわけですが、なぜか課題(第8作)ではデイモンが12歳でジャニーが10歳、アレックス・ジュニアは13ヶ月。
計算が合わないと思うのはわたしだけでしょうか 
それともわたしの英文解釈がまちがっているのでしょうか 

第8作だけを読んだ読者にはわからないことでしょうが、シリーズを立て続けに読む読者もいるわけで、そういう人たちは「あれ?」と思うことでしょう。わたしの英文解釈が合っていればの話ですが……

こういう場合、学校の課題なら、授業中に「いいわけ?」もできますし、下訳や上訳などの仕事であれば「説明」を付記することも可能ですが、「トライアル」となると……どうなんでしょうね?
悩ましい課題です 

さて、本書の内容はと申しますと――
「米国西海岸の複数の都市で奇妙な殺人事件が連続する。被害者は全裸で逆さ吊りにされ、血液の大部分が抜き取られていた。さらに遺体には虎に咬まれた痕が!? 吸血鬼を名のるカルト集団に迫るアレックス・クロス刑事は、家族や親しい者たちを殺すという執拗な脅迫を受ける。前作『闇に薔薇』を超える衝撃!」――裏表紙より

トライアルに参加されるかた、いっしょにがんばりましょう 

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ウェルズSF傑作集 1

2008–05–04 (Sun) 09:10
ウェルズSF傑作集 1 (1) (創元推理文庫 607-3)ウェルズSF傑作集 1 (1) (創元推理文庫 607-3)
(2000)
H.G.ウェルズ

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本書はとてもおもしろかったです。
ウェルズも、今回初めてよんだのですが、“読後感”がいいですね
長年読みつがれるのが、よくわかります。
原作自体もすばらしいですが、翻訳もすばらしいですね。
わたしが今回手にしたのは、阿部知二氏のもの(1991年8月9日―第37版)ですが、初版がなんと1965年12月3日。なのに、違和感なく読めます。……と申しますか、「おお〜」と思わず声を上げてしまうようなすばらしい翻訳です。
自分が生まれる前に訳されたものが、これほどすんなり自分に入り込んでくるその「翻訳の質の高さ」に脱帽です。
「翻訳には賞味期限がある」とよく聞きますが、本書では感じませんでした。ただ単にわたしの好みに合ったというだけかもしれませんが。

『推理小説におけるコナン・ドイルと並んで、二十世紀前半に活躍したウェルズはサイエンス・フィクションの巨人である。現代SFのテーマとアイディアの基本的なパターンは、大部分が彼の創意になるものといえよう。本書はスペース・トラベル、タイム・トラベル、侵略テーマ、異次元テーマ等、多彩をきわめる全作品の中から、特に必読の傑作中短編を選んで全二巻に編集した待望の作品集である』――本書より

収録作品
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邦題原題
『塀についたドア』The Door in the Wall
『奇跡をおこせる男』The Man Who Could Work Miracles
『ダイヤモンド製造家』The Diamond Maker
『イーピヨルニスの島』Aepyornis Island
『水晶の卵』The Crystal Egg
『タイム・マシン』The Time Machiner



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単発講座

2008–04–11 (Fri) 08:54
先月の話ですが、単発講座を受講しました。

人気の講座のようで、教室はいっぱいでした。
ジャンル的にはわたしの好きなもので、楽しく取り組めたのですが、少々課題が長目で、ちょっとたいへんでした 
ふだん受けている講座では、課題が1ページ強なので……。

講師は明るいかたで、楽しい授業でした。最低1回は全員に当たるよう、ひとりひとりの訳文を少しずつ取りあげて授業が進んでいきました。
一応、「初心者レベル」の講座ということでしたが、参加されていた方々は、みなさんそれなりに学習経験があるようでした。
なのですが、「目から鱗」的な「勉強になったー 」という収穫は、残念ながら、ありませんでした。

人数が多すぎるのもありますが、単発講座ですし、もちろん自分の訳文を全部講師のかたに目を通していただいて、コメントをもらうというようなことは無理です。だからこそ、授業の終わりにいただける「模範訳」を期待して、それを楽しみに、当日お教室まで行ったのですが、その「模範訳」がいただけず、がっかりです 

同じことを期待されていた生徒さんがいらっしゃったようで、授業で講師に聞かれていらっしゃいました(彼女もわたし同様、この講座を受講されたのは初めてのようです)。講師曰く「著作権の問題があるので」ということでした。

でも、わたしは個人的に、この回答には納得しておりません 
今まで受けた授業、単発講座も含めて、講師訳例が出なかったのは初めてだったので。

1、2時間の短い授業で、しかも生徒数が多いのですから、なかなか決められた時間内に課題全部を見ていくことは難しいです。ましてやひとりひとりのは……。
その分、受講生はみんな、講師訳例を参考に、授業後自分なりに復習をするのではないでしょうか?
著作権に問題があるのなら、訳例を出しても問題のないものを、課題として取りあげて欲しかったです。

でも、聞くところによると、この講師の授業では、訳例は出ないのだそうです。毎回……。
楽しい授業ではありましたが、また受講するかと問われると、ちょっと考えてしまいます。結構な金額の受講料で、自分の訳文をみていただけるのはほんの数行。あとで復習しようにも訳例もなければ、訳書も出ていない。
ということで、消化不良を起こしております……

みなさんはあまり「講師訳例」にはこだわらないのでしょうか?
でも、あの日、講師に聞かれていたかたがいらっしゃったので、自分だけではないのね! と、ちょっと安心しましたが 

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